講演報告 (Ando)

講演報告:「北陸先端大における遠隔教育への実践的取り組みと課題」

東京大学の「教養教育と大学院先端研究との創造的連携の推進」プロジェクトは平成15年度文科省の「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択され、「ITを使った教育開発COLイニシャティブ」や「からだとこころ」などの研究会活動を展開している。
http://www.komed.c.u-tokyo.ac.jp/

平成17年9月6日に本学遠隔教育研究センター長の安藤が「ITを使った教育開発COLイニシャティブ」第11回研究会において本学での遠隔教育への取り組みと課題について講演した。

<講演内容>
ITやネットワークの進展に伴い、マルチメディア媒体に表現された映像・音声・プレゼン資料などの利用が身近のものになってきた。またイントラネットやインターネット等のエクストラネットの広帯域化で、これらマルチメディアデータの配信も可能になってきたことにより、高等教育機関の講義などへの活用が進展しつつある。
このようにe-Learningという技術は実用段階に達してきたが、現実の教育現場での実用の定着化を図るには、

  • 単位認定のために「対面教育と同等の効果」が得られるのか?
  • どういう内容の講義の電子化がどういう受講者にどんな形の効果があるのか?
  • 教育機関としてどうカリキュラムに組み込むのか?
  • e-Learning化を進める講師や推進組織をどう整備するか?
といった課題を解決する必要があり、本格化はまだまだこれからという段階にある。
本学では2年ほど前から全学横断組織として遠隔教育研究センターを強化し、研究的取り組みから実用化取り組みを加速している状況を報告し、併せて上記課題への段階的且つ実践的取り組みの考え方を提案した。

<感想>
遠隔教育は現在教育機関のみならず企業も含めて多くの取り組みがなされているホットな分野であり、ICT(information/communication technology)の先進技術の応用、教育・学習という人間の知的活動が相互に複雑に関わるという今後の発展が期待される分野である。本学の遠隔教育研究センターも学外の様々な活動との連繋も視野に入れ、今後いろいろな形で積極的に発信していきたい。
今回は教養学部を有する数少ない東京大学の特色GPでの発表とディスカッションを通じて本学の今後の取り組みや他との連繋への貴重な機会であった。

(2005.10.4 安藤)