副テーマの概要(2009年度)

 
・遠隔教育システムのパターン設計支援Webアプリケーションの開発
大学における教育は,同一の部屋内で一名の教師対多数の学生による,講義形式のものが一般的である.しかし,今日では情報システムを利用した遠隔教育システムも併せて利用されることも珍しくない.これらの教育システムの効果は,教育として要求される要件とシステムが提供する機能によって決定される.そして,教育システムを構成する要素同士の関連から,どのような教育効果が得られるかのパターンを抽出することに成功している.これらのパターンは教育システムのデザインパターンとして蓄積され,新たな教育システムを設計する際に再利用されることが期待される.本研究では,抽出された教育パターンを設計・蓄積するためのWebアプリケーションの開発を行う.また,教育システム設計において本質的ではないWebアプリケーション利用の学習コストを軽減するため,直感的な操作が可能なように,Silverlightを用いてRIAの開発を行った.

・形態素解析によりキーワード抽出を行う文献共有サービスの開発
本研究では,形態素解析によりキーワード抽出を行う文献共有サービスを開発した.本サービスは,Web ブラウザから入力された文献の情報からデータベースを作成し,必要な情報に合わせて出力するものである.また,文献の概要から形態素解析によりキーワードとなる単語を抽出する.そして,抽出されたキーワードからタグクラウドを作成し,出現頻度の高いキーワードが何か知ることができる.実装には,開発言語としてプログラミング言語Python,データベースとしてMySQLを用い,形態素解析にはMeCabuを用いた.

・効果的な論文検索方法の調査・検討
論文検索は研究活動の一環として非常に重要な位置を占める.自分の研究分野をより深く知るために,または自分の研究の特色・位置づけを正確に把握するために,論文検索は欠かすことのできないものとなってきている.論文検索の方法として,一般的に検索エンジン (CiNII,Google Scholarなど) や図書館などが利用されているが,いずれの方法も特有の問題を有しており,効果的とは言えない.例えば検索エンジンを利用する際,検索ワードを探したい研究キーワードに沿って検索せねばならず,なかなか意図した検索結果が得られないことがある.そこで本研究ではそのような問題を解決することを目的とし,効果的な論文検索の方法を検討していく.具体的には論文検索に関連したドキュメントを取りまとめ,実際に自分の主テーマに関連した論文を自分の考える効果的な検索法を用いて検索を行う.検索の結果,得られた3編の論文について自分の視点・観点からまとめるとともに,実際の検索を通じて生じた問題点をまとめた.