副テーマの概要(2010年度)

 
・講義アーカイブを対象とした編集プログラムの開発
本大学院の講義アーカイブを対象とした,効率的な学習を支援するための講義アーカイブの編集プログラムを開発した.編集プログラムとして3つの手法を試みた.講義スライドに着目しスライド単位での動画作成,講師の顔正面時のみの動画作成,講師の位置に対応したエリアの黒板の動画作成である.ケーススタディより,本手法で用いた編集プログラムの有効性が示唆された.
 
・Webにおける学習過程可視化ツールの開発
Webにおける学習では,学習者が数々の情報源から必要な情報を選定し,知識として再構築することが必要である.しかしながら,情報源や情報量が膨大であるため,こうした学習は煩雑となりがちである.そこで本テーマでは,Web上での学習過程を効果的に可視化することにより,より効率的にWeb学習における知識再構築をサポートするためのアプリケーションの開発を目指す.具体的には,任意のタグによる履歴とブックマークの記録・管理や効果的に閲覧と編集ができるノート,情報源とのアクセシビリティ向上を図るリンク管理などを設計・実装した.
 
・マルチプラットフォームWeb-based Learning基盤の開発
Webサイトがどのように構成されているかについての情報を収集し学習に役立てるため,サイトクローラをJAVAで開発した.また,サイトクローラは利用者から指定されたサイトを動的にクロール出来るようにブラウザと連携させた.サイトクローラは,利用者がブラウザによって指定したURLから,サイト内のWebページのタイトルやURLやリンクなどの情報をバックグラウンドで収集し,収集したデータをCSV形式で格納するサーバアプリケーションである.
 
・PHPとMySQLによるサーバクライアント型オンラインノートの調査・設計・開発
本テーマはWeb 2.0アプリケーションについて初心者が開発する過程をまとめたものである.具体的には,PHPとMySQLを利用した非常にシンプルで分かりやすいミニブログシステムをカスタマイズすることにより,コメントにをタグを付けて提出することができる機能とタグ別あるいはユーザ別の閲覧機能を設計・開発した.
 
・オープンソースeポートフォリオシステムの調査・構築
近年,欧米の大学を中心に多くの機関において,教育分野でのポートフォリオの利用が注目され,急速に拡大してきている.その背景には教職員及び学生の研究・学習活動における成果を体系的に蓄積・整理することにより,効率的な研究・学習活動を行うことができることがある.さらに,eポートフォリオには,内容の再配列や編集・統合が容易,ネットワークを通じたアクセスが可能,学校内だけでなく遠隔地の人々との相互作用が期待できる,などの効果も期待できる.また,導入に際しても昨今のIT化より,その敷居は低くなったと言える.そこで本テーマでは,まずオープンソースeポートフォリオにどのようなものがあり,またシェアウェアのものとの違いについて調査した後,オープンソースeポートフォリオを用いたシステム構築を行った.