北陸地区国立大学連合とは
 
北陸地区国立大学連合は,北陸地区にあって歴史的・地理的に深い結びつきを持つ国立大学が,それぞれの独自性を維持しつつ,連携・協力を推進することで,以下に示すようなスケールメリットを引き出し,健全な基盤をもって教育研究の活性化を図ることを目的としています.
  • 科目の履修や進学に対する選択肢と機会を拡大し,社会のニーズに応える多様で有為な人材を育成する
  • 基礎から応用に係る,高度で幅広い学術研究や共同研究の展開を可能とし,新たな学問領域の形成や技術の開発につながる知を創造する
  • 地域に根ざした社会貢献を通じて,我が国の学術文化の発展に寄与するとともに,環日本海の拠点として世界に向けた情報を発信する
  • 北陸地区国立大学とそれらが立地する地域の広域的な連携により,以上の教育・研究・社会貢献の活動を推進するために,必要な基盤と体制を整備する
参加校(2005.7.1現在)
平成16年度以降に実施する事業
 

教養教育及び専門教育,学会,研究会及び各種会議用インフラ整備

各大学を連携した遠隔授業により,共通する授業科目数が多い教養教育の充実を図り,人材の有効活用を行うとともに,この遠隔授業をさらに,専門教育,大学院教育へと発展させ,学生の要望に応えた単位互換制度の拡充を推進し,その実を上げる.また,各種研究会等にも有効利用し,研究者の活発な交流を進める.
 

地域連携,共同研究,人事交流の推進に資する統合データベースの作成

北陸地区国立大学連合の積極的な推進のための基礎資料とするとともに,広く社会に情報を公開することにより,教員相互間における共同研究(プロジェクト研究)の積極的な推進,企業等からの受託研究や共同研究等の外部資金の獲得を推進し,併せて,地域に対する社会貢献を果たす.
 

センター類,共同研究組織等の連携

各センター等が保有する先端機器の共同利用をはじめ,連合大学間における共同研究や研究交流を促進し,ハード・ソフトの両面にわたる有機的連携を図る.
 

教育の充実

単位互換を促進し,教養教育科目,専門科目の相互履修を可能とする.編入学制度の拡大を図るとともに,連合内での学生の流動性を高めることや,さらに各大学の特色を活かした教育面の相互補完や,学生の研究・教育のための短期・長期の派遣,受け入れ(連合内留学)を行うなど教育の充実を図る.
 

事務の効率化等

事務能率の増進,人材育成及び人材確保の観点から,事務系職員の人事交流の拡大・活性化を促進するとともに,採用試験については連合大学の共同で実施することとして,人的資源の有効活用による業務運営の効率化を図る.
 

診療活動における連携

電子カルテ(医療情報,看護情報,画像データ)や共通医療事務ソフト等の導入により情報の共有化を推進し,臨床医学や臨床研究に利用するとともに,診療の迅速化など患者サービスの向上を図る.
 

その他

連合大学に対する地域住民・企業等からの要望,相談等や連合大学間におけるプロジェクト研究等への対応は,北陸地区国立大学連合協議会の下に要望等に応じるための専門委員会を設置し,円滑な事業の推進を図る.